肌の汚れには種類があり、おもに「油性」と「水性」に分けられます。
油性の汚れとは、メイクや皮脂、そして大気に含まれる油分。そして水性の汚れは、ホコリ、汗、角質などです。
汚れに種類があるということは、それぞれに合った洗浄料でないと汚れは落ちないということです。
人間は寝ているあいだにコップ1杯程度の汗をかくと言われるように、朝の顔には汗がたっぷり付いています。汗と皮脂が混ざると皮脂膜となります。 皮脂膜にはバリア機能があり多少は必要ですが、皮脂汚れとして顔に残るとトラブルの原因になってしまいます。 また夜の顔には、ホコリや汗などの1日の汚れと、メイクが残っています。 朝の汗などの水溶性の汚れは、洗顔料で落とすことが可能ですが、夜の顔に残るメイクは、油性の汚れなのでクレンジングが必要です。
洗顔料などの洗浄剤は「界面活性剤」という物質で肌から汚れを落とします。 界面活性剤は、水になじみやすい「親水基」という部分と、油になじみやすい「親油基」という部分からできています。 これにより、水と油のように混じり合わないものを混ぜることができ、汚れを落とす働きもできるのです。
界面活性剤により汚れが落ちる仕組みは、
1.汚れに吸いつく/界面活性剤の油になじむ「親油基」が汚れに吸着します。
2.汚れを引き離す/汚れが界面活性剤に囲まれて剥がれやすくなり、肌から離れます。
3.汚れを分散する/剥がされた汚れは小さくなって水の中に分散し、肌に再びくっつきにくくなります。